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新刊書:「21世紀における左派の再発明:北と南の対話へ向けて」

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新刊書の案内です。ラテンアメリカ、ヨーロッパ、北米の社会学者・思想家との共著プロジェクト「21世紀における左派の再発明:北と南の対話に向けて」のラテンアメリカ版が刊行されました。

Jose Luis Coraggio y Jean-Louis Laville, organizadores, Reinventar la izquierda en XXI siglo: hacia un dialogo Norte-Sur, (UNGS, CLASCO, IAEN, 2014)

本書は、フランスの社会学者ジャン=ルイ・ラヴィルとアルゼンチンの経済学者ホセ・ルイス・コラッジオの主導による国際プロジェクトとして始まりました。

「21世紀の批判理論の構築」をテーマに、近代の市民革命以来、左派の社会思想が育んできた、「解放」「平等」「社会正義」「連帯」「経済の民主化」「公共性」などの概念を、現代的な視点で捉え直していこうという内容です。

本書は三部構成で、第一部がラテンアメリカ、第二部がヨーロッパ、第三部がアフリカ、日本、北米の論者の論文によって構成されています。

第一部では、ポスト開発論のアルトゥロ・エスコバル、経済学者のアティリオ・ボロン、アルベルト・アコスタ、社会学者のボアヴェンチュラ・ソウサ=サントス、昨年他界した政治理論家のエルネスト・ラクラウ等が、ラテンアメリカの新しい民主主義運動や新しい豊かさ思想について検討しています。

第二部では、経済学者のフロランス・ジャニ=カトリス、イタリア倫理銀行研究者のトニーノ・ペルナ、経済学者のジュヌヴィエーヴ・アザムなどが、ヨーロッパ市民社会で取り組まれている連帯経済や新しい豊かさ指標作成の取り組みについて議論しています。

第三部では、フランクフルト学派の系譜を受け継ぐ批判理論家のナンシー・フレイザーなどが、北米の社会運動を中心に、経済民主化や公共性について論じています。

僭越ながら私も、第三部に、戦後日本の開発批判の潮流を思想史と政治理論の観点から検討する論文を寄稿しました。

ラテンアメリカ版はスペイン語で刊行されました。アルゼンチンの出版社では、下記の二つのサイトからフル・テクストをフリーダウンロードできます。

Universidad Nacional de General Sarmiento:
http://www.ungs.edu.ar/areas/publicaciones/647/reinventar-la-izquierda-en-el-siglo-xxi.html

CLACSO
http://www.clacso.org.ar/libreria-latinoamericana/libro_detalle.php?id_libro=907&pageNum_rs_libros=0&totalRows_rs_libros=885


また、本書はエクアドル政府の支援も受けており、同国では紙媒体でも刊行されています。


http://editorial.iaen.edu.ec/libro1/reinventar-la-izquierda-en-el-siglo-xxi-hacia-un-dialogo-norte-sur/



本書は、今年度前半には、フランス語でも刊行されます。そして日本語版も小生の編集で目下制作中です。

これからの社会科学は国際的な比較研究と対話の重要性がより一層増してくると思われます。本書がそのための準拠枠のひとつとなれば幸いです。


2015年度PARC自由学校「『新しい経済学』と『豊かさ』を学ぶ」

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NPO法人PARC自由学校では、毎年、世界や社会の仕組みを知る座学形式の講座や、オルタナティブなライフスタイルの実践の模索のきっかけとなるようなフィールドワーク形式の講座を開講しています。

過去数十年の間、世界各地の市民社会では、市民の自立を支える社会的で連帯的な経済活動が様々な形で営まれています。なかでも、NPOや市民のアソシエーションが中心になって行われる「民衆教育」(l'education populaire)は、そのようなオルタナティブな経済活動を支える重要な活動として位置づけられます。PARC自由学校もまた、市民の学びの場を参加者と共に作ることを目指しています。

私は2011年度より毎年、脱成長をテーマとする講座の企画と運営に携わっています。2015年度は、「『新しい経済学』と『豊かさ』を学ぶ」というテーマの連続ゼミを担当することにしました。

海外では「ニュー・エコノミクス」という名でも知られている、ローカリゼーションを志向する経済理論とその実践例を、毎回、テーマ別に紹介していく予定です。全8回のうち数回は、ゲスト講師を迎えて日本国内の実践の現場を訪れる予定です。

詳細は、下記のホームページで閲覧可能です。

http://act.parc-jp.org/s/fs/2015-13.html


講座タイトル:「新しい経済学」と「豊かさ」を学ぶ—ローカリゼーション運動の理論と実践から

講師&コーディネーター:中野佳裕(国際基督教大学社会科学研究所助手・研究員)

概要:
現在、持続可能な社会を目指して、地域に根差した生活を取り戻す「ローカリゼーション運動」が世界各地で広がっています。これらローカリゼーション運動の世界的な普及にはオルタナティブ・テクノロジー、ニュー・エコノミクス、補完通貨など、1970年代以降に市民派経済学者たちによって提案されている「新しい経済学」の影響も大きくあります。このクラスでは、「新しい経済学」の主要理論を学ぶとともに、脱消費主義的な地域経済をつくる運動、エネルギー消費を抑えたライフスタイルの実践例などを学ぶことで理論と実践の双方からローカリゼーション運動の理解を深めます。
より大きく、より多くを浪費する生活から、より小さく、より少なくを消費する暮らしに戻したとき、これまでとは違った「豊かさ」のあり方が見えてきます。

セミナー案内:〈貧しさ〉を問い直す~マジード・ラーネマの思想と現代~

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学習会のお知らせです。ポスト開発・脱成長論の指導的存在であったマジード・ラーネマ氏が4月14日に91歳でこの世を去りました。 英語やフランス語で刊行された彼の著作は、ポスト開発・脱成長論に重要な支柱として大きな意味を持っています。英国留学中、私はフランスやスイスで彼の講演を聴講したこともあり、また長年ポスト開発・脱成長論の研究を行ってきていることから、この度、ラーネマの思想を振り返るセミナーを開催することにしました。


詳細は下記もしくはアジア太平洋資料センターのホームページをご覧ください。

皆様のご参加をお待ちしております。


■□■マジード・ラーネマ氏追悼セミナー■□■□■□

<貧しさ>を問い直す
~マジード・ラーネマの思想と現代~

5月24日(日)15:00~17:00
於:PARC自由学校 2F教室

http://www.parc-jp.org/freeschool/event/150524.html


講師:中野佳裕
(国際基督教大学社会科学研究所、PARC自由学校講師)

日時:5月24日(日)15:00~17:00

会場:PARC自由学校 2F教室

参加費:
一般 500円
PARC会員・2015年度自由学校受講生 無料

主催:特定非営利活動法人アジア大平洋資料センター(PARC)


申し込み:
下記申し込みフォームからお申し込みいただくか、
お名前とご連絡先を電話、FAX、E-mailにて
PARC事務局までお送りください。
http://www.parc-jp.org/guidance/form06.html

【申し込み・お問い合わせ】
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
担当:田中 滋
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455 FAX.03-5209-3453
Mail: office@parc-jp.org 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

セルジュ・ラトゥーシュらとともにポスト開発・脱成長論の指導的人物であったマジード・ラーネマ(Majid Rhanema)氏が、4月14日に91歳でこの世を去りました。長年の彼の思索活動へのオマージュの意を込めて、彼の思想を振り返るセミナーを開催します。

マジード・ラーネマ氏は貧しさが市場経済によってつくられる仕組みを分析するとともに、<貧しさ>と<みじめさ>の違いを問うた開発学者の1人でもあります。同氏が後世を過ごしたフランスでポスト開発・脱成長論を学んだ講師を迎え、マジード・ラーネマ氏が問いかけたように、<貧しさ>を現代的枠組みの中で問い直してみましょう。


マジード・ラーネマ(1924年~2015)

イランのテヘランで生まれる。1957年から1971年まで、外交官として国連で働く。その後、カリフォルニア大学バークレー校で定年まで教鞭をとる。イヴァン・イリイチやミシェル・フーコーの思想の影響を受け、近代西洋文明において構築された〈貧困〉概念の考古学的研究を行う。国際的にはポスト開発思想の指導的理論家と知られる。ヴォルフガング・ザックス編著のThe Development Dictionary1992年) (邦題『脱「開発」の時代』晶文社、1996年)では、「貧困」という論文を寄稿している。また、自身の編集で、The Post-development Reader (1997)(『ポスト開発読本』、未邦訳)も刊行している。この書は、英語圏の大学の開発学コースの必読書となっている。また、フランス語でも、Quand la misère chasse la pauvreté (2003)(『〈惨めさ〉が〈貧しさ〉を狩るとき』、未邦訳)など、数冊の本を執筆している。セルジュ・ラトゥーシュ等とも親交が深く、フランスにおいて脱成長のシンポジウムやワークショップなどでも登壇している。





5月24日セミナー・ポスター



PARC ニュー・エコノミクス研究会を設立しました。

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新しい研究会のお知らせです。


この度、NPO法人・アジア太平洋資料センター(PARC)において、ニュー・エコノミクス研究会を立ち上げることにいたしました。

この研究会は、1970年代頃から世界の市民社会で取り組まれている、オルタナティブな経済理論と実践(通称、ニュー・エコノミクス)を多角的に学んでいくことを目指しています。

1973年の設立以来、PARCはアジア太平洋地域の南北問題や市場経済のグローバル化が市民生活に与える影響を調査・資料収集し、季刊誌『AMPO』『オルタ』誌上で、あるいは様々な学習会・講演会の場で、市民社会に向けて情報発信を行ってきました。また、1982年に開校したPARC自由学校では、毎年、世界・社会を学ぶ様々な講座を設け、各分野の第一線で活躍する研究者や実践家を招いて市民学習の場作りに努めてきました。

もうひとつ、PARCの活動の中で重要な位置を占めているのが調査・研究会です。過去にも水研究会、水産資源(さかな)研究会、100円ショップ研究会、連帯経済研究会など、市民の生活に関わる身近なトピックを通じてグローバル経済の仕組みを学ぶ機会を設けてきました。

このようなPARCの過去の取り組みの実績を踏まえた上で、ニュー・エコノミクス研究会では、市民の手でこれまでとは異なる経済の仕組みをつくるための様々な理論や実践を、国内外の文献資料の読書会や専門研究者の事例研究報告を通して幅広く学んでいきたいと考えています。

ニュー・エコノミクスには、例えば、ローカリゼーション、補完通貨運動、循環型経済、連帯経済、ポスト開発・脱成長論などがあります。従来はこれらの理論のいずれか一つを学ぶのが普通でした。しかし当研究会では、様々なニュー・エコノミクス理論・実践を横断的に学ぶことで、これらの理論・実践の間にある「接点」や「共通課題」を洗い出していきたいと考えています。また、参加者がニュー・エコノミクスについて自由に考え、想像力や思考の翼を広げていける場にしたいと考えております。

去る5月24日(日)に行われた「〈貧しさ〉を問いなおす~マジード・ラーネマの思想と現代」を、当研究会の第一回目の講座と位置づけました。続いて、第二回目は、以下の日程で開催予定です


PARCニュー・エコノミクス研究会第2回

『地域に希望あり』をひらく

日時:2015年6月29日(月)、19時~21時

場所:アジア太平洋資料センター2F

報告:大江正章(コモンズ代表、PARC共同代表)

司会:中野佳裕(国際基督教大学社会科学研究所助手・研究員)


当研究会は誰でも参加できます。市民や研究者がニュー・エコノミクスについて幅広く学び、意見交換することを目指しています。大学や学会の研究会のように特定の専門領域の研究者だけが集まって専門研究を行うことを目指してはいません。目安としては、大学学部の一般教養課程や公開講座の水準を想定しています。このようなリベラル・アーツの学びを重視する研究会をPARCの中に設けることで、大学や学会の所属に関係なく、また専門研究者であるかどうか問わず、ニュー・エコノミクスについて自由に幅広く考える場を参加者とともに作っていきたいと考えています。


l 研究会代表・コーディネーター:中野佳裕(国際基督教大学社会科学研究所助手・研究員、PARC自由学校講師)

l 運営補助:PARC事務局


研究会へのお問い合わせは、NPO法人・アジア太平洋資料センター まで。







研究会「『地域に希望あり』をひらく」(PARC、6月29日)

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研究会のお知らせです。NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)は、ニューエコノミクス研究会第2回を下記の日程で開催します。


今回は、出版社コモンズ代表&ジャーナリストの大江正章さんをお迎えして、新著『地域に希望あり』の内容についてご報告して頂きます。


【PARCニューエコノミクス研究会 第2回】

『地域に希望あり』をひらく

日時:6月29日(月)、19時~21時

場所:アジア太平洋資料センター(PARC) 2F

報告者:大江正章 (出版社コモンズ代表、PARC代表理事)

司会:中野佳裕(国際基督教大学社会科学研究所、PARC自由学校講師


詳細&申し込みは、下記のウェブサイトで。


http://www.parc-jp.org/freeschool/event/150629.html

フランスにおける新しい豊かさ指標作成の最前線(雑誌『オルタ』2015年6月号)

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NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)が刊行している月刊誌『オルタ』の最新号では、小生の筆によって、フランスにおける新しい豊かさ指標作成の最新の動きが紹介されています。 フランスでは連帯経済や脱成長など、市民の手によるオルタナティブな経済実践や経済理論が生み出されています。このような動きの中で、2000年代初頭から、市民のアソシエーションによって新しい豊かさ指標を作成する取り組みもなされています。当初は地方自治体レベルで行われていたこの取り組みですが、今年4月には、フランスの国会で新しい豊かさ指標を作成する法案が提案され、採択されるまでにいたりました。


この特集記事では、フランスにおける新しい豊かさ指標作成の動きを、市民のアソシエーション運動や地方自治体レベルでの取り組みに注目しながら、現在に至るまでの経緯をまとめています。


その他、今号では、グローバル経済を規制するヨーロッパ諸国の新たな取り組みや、イタリアの市民的経済活動の最新情報、そして辺野古への米軍基地移設問題で揺れる沖縄の特集などが組まれています。


詳細はPARCのウェブサイト を参照下さい。



また、PARCニューエコノミクス研究会では、今回『オルタ』で特集されたフランスの新しい豊かさ指標作成の動きについて、下記の日程で研究会を開催します。


PARCニューエコノミクス研究会第3回

新しい豊かさ指標の最前線~フランスの事例を中心に~

日時:2015年8月24日(月)、19時~21時

場所:アジア太平洋資料センター2F

報告:中野佳裕(国際基督教大学社会科学研究所、PARC自由学校講師)

司会&コメンテーター:田中滋(PARC事務局)


研究会の詳細&申し込みについても、PARCまでお問い合わせ下さい。


7月15日 わたしたちは、、、。

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715

わたしたちは 民主主義の仮面を被った独裁者たちに

熊のデリカシーをもって 市民の権利と品位を辱められた



敗戦から70

不戦と非戦の文化を貫き通してきたわたしたちの歴史は

想像力も寛容さもない無責任な政治家のコトバに傷つけられた


立憲主義が傷つくとき わたしたちも血を流す

強行採決のあの瞬間 言葉にならない感情が

怒りが やるせなさが 絶望が 不安が こみ上げてきた


わたしたちの身体(コンスティチューション)の叫びは

憲法(コンスティチューション)の叫びだった



The Day of Shame 

わたしたちは この日を何度味わえばよいのだろうか



HOY DECIMOS BASTA!

もう十分だ


忘れてはならない この恥ずべき日を

忘却の後には 後悔の日が待っている



あきらめてはならない 現実を直視することを

思考することを止めたときに 精神の全体主義が現れる



Indignados!

市民の権利を傷つけられたわたしたちは

今日 怒れる者となる



わたしたちはM-15運動の子

世界中のオキュパイ運動の子


富と権力を握る1%の少数者に

わたしたちの未来を奪われたくはない



わたしたちはサパティスタの家族

グローバル・ジャスティス運動の継承者


多様な世界が居場所を得られる世界を祝福し

戦争と経済の暴力に支配されない「可能なるもう一つの世界」へ向かって歩んでいく



7月15日

わたしたちは この国で生きる権利を 

人間としての尊厳を 未来を 辱められた


わたしたちが 今 学んでいること

それは 屈服しないこと

そして 圧力の下であっても

表現する自由と楽しさを生み出し

多様な人々とつながり 
民主主義のコトバのポリフォニーを
ストリートの上で奏でること


もうひとつの民主主義は 今 ここで 始まっている

わたしたちのアイデンティティを求める闘いが 始まっている






























第3回PARCニューエコノミクス研究会「新しい豊かさ指標の最前線」

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PARCニューエコノミクス研究会は、下記の日程で第3回研究会を行います。

今回は、2000年代に入ってからのフランス市民社会による新しい豊かさ指標作成の動きについて検討します。また、今年4月にフランス国会で採択された、「公共政策の決定において新しい豊かさ指標を考慮することを目指す法案」の内容も吟味します。


詳細は、アジア太平洋資料センター(PARC)のホームページまで。


ニューエコノミクス研究会第3回

新しい豊かさ指標の最前線~フランスの事例を中心に~


日 時:2015年8月24日(月)19:00~21:00

参加費
 一般:500円
 PARC会員・2015年度自由学校受講生:無料
 ※当日入会・受講の申し込み行うこともできます

講師

報告:中野佳裕(国際基督教大学社会科学研究所、PARC自由学校講師


司会&コメント:田中滋(PARC事務局スタッフ、PARC理事)


*) 参考資料として、雑誌『オルタ』2015年6月号の特集記事をご覧ください。


『2015年 日本の争点』(PARC自由学校秋講座)のご案内。

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NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)が主宰するPARC自由学校では、今年も秋の特別講座が開講されます。

その中のひとつ、『2015年 日本の争点』では、今年日本で起こった様々な時事問題のなかで、特に日本社会の行く末を左右するであろう主要なイシューを6点ほど厳選して、各分野の専門家に論じてもらいます。

多くの方のご参加をお待ちしております。

『2015年 日本の争点』

概要
「今の日本、何だかおかしいぞ?」と思っても、毎日飛び交う情報が多すぎてどこからどう考えてよいか、何が大事な論点か整理がつきません。この講座では、2015年の日本の争点を専門家が歴史的背景を踏まえてわかりやすく解説していくことで、私たちの生活や文化にも関わる課題をみんなで考え、本質的な問題を見極める力をつけていきます。


●2015年10月~12月
●全6回/定員30名

スケジュール
◆10月26日(月)19:00~21:00
立憲民主主義の危機:安保法制の行方を振り返る

■中野晃一(上智大学国際教養学部国際教養学科 教授)

集団的自衛権の行使を軸とする安全保障関連の法改正は、立憲主義に基づく民主政治をないがしろにするものです。立憲主義とは何か、この法改正の何が問題か、最新の政治情勢をふまえながら解説していただきます。

◆11月6日(金)19:00~21:00
なぜ日本から米軍基地をなくせないのか―沖縄の運動が問いかける自治と平和
■佐藤 学(沖縄国際大学法学部地域行政学科 教授)

沖縄が突き付けた辺野古新基地建設「NO」のメッセージ。抑圧され続けてきた沖縄にとって真の自治とは何か。そして県外の市民社会が沖縄の人びととどのように連帯することができるのか。

◆11月17日(火)19:00~21:00
新国立競技場建設計画の迷走を振り返る:建築と社会のインターフェイスを考えなおす
■石川 寛(国際基督教大学社会科学研究所 研究員)

見直しとなった新国立競技場の建設計画は、膨大な建設費だけでなく、環境や景観への影響、近隣住民の立ち退きなど、多くの問題が指摘されました。都市や社会と調和する建築のあり方について考えます。

◆11月24日(火)19:00~21:00
2016年の電力自由化で市民・地域が主役になるには?
■竹村英明(市民電力連絡会 会長/エナジーグリーン株式会社 副社長)

いよいよ電力完全自由化時代がやって来る。でも電力会社は既得権を手放さぬよう、あの手この手を打っている。その先を読んで、市民必勝の一手をみんなでつくり出そう。
※『20W革命!自然エネルギーを生活と未来に活かす!』との合同クラスです。

◆12月8日(火)19:00~21:00
漂流するTPP交渉
―自由貿易の波は私たちの暮らしをどう変えるのか
■色平哲郎(佐久総合病院地域医療部 医師/東京大学大学院医学研究科 非常勤講師)
■内田聖子(PARC 事務局長)

農産品・食の安全・雇用・医療・保険など、私たちの生活に大きな影響を与えるTPPの問題の本質は何か。グローバル企業によるルールづくりの危険性、地域医療の現場から見た自由貿易協定の問題点を考えます。

◆12月15日(火)19:00~21:00
労働者派遣法の現在:その歴史と制度的問題
■東海林智(毎日新聞 記者)

今回の派遣法改正案によって、低賃金で不安定な働き方がさらに増える恐れがあります。派遣労働者がなぜここまで増えたのか、そしてなぜ派遣は規制されなければならないのか、この制度をめぐる歴史を辿りながら解説します。

公開講演「〈南〉を考える」(10月9日)のご案内。

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小生が担当する国際基督教大学の秋学期講義・平和研究Ⅱでは、平和学の父ヨハン・ガルトゥングが提唱する「積極的平和(positive peace)」の理念に共鳴し、貧困や差別などの構造的暴力のない世界を市民社会の手で作っていく道を学生とともに模索しています。特に本講義では、現代世界の駆動力である経済発展の思想と制度に着目し、経済的に豊かな社会を目指す過程で引き起こされる様々な構造的暴力(人間疎外、格差、環境破壊、科学技術リスクなど)を文明論的な視点から検討しています。

毎年第5週目には、平和学に関わりの深いゲスト講師を迎えて「地域公共圏の表現法」という公開ワークショップを行います。2015年度は、ゲスト講師に勝俣誠先生、コメンテーターに大江正章さんと田中滋さんをお迎えし、「〈南〉を考える」をテーマに、わたしたちの生活の在り方と平和の関係について考えてみたいと思います。


皆様のご参加をお待ちしております。

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平和研究Ⅱ公開授業「地域公共圏の表現法」第4回


〈南〉を考える
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日時:2015年10月9日(金)、15時10分~19時

場所:国際基督教大学本館213号室


プログラム:

15:1016:20:〈南型の知〉としての地域主義 (中野佳裕)

16:3017:40:〈南〉を考える─自分のコトバで歩き、考える (勝俣誠)

17:5019:00:ラウンドテーブル(勝俣誠、大江正章、田中滋、中野佳裕)

      :会場との質疑応答

ゲスト講師:勝俣誠(明治学院大学国際平和研究所)
コメンテーター:大江正章(出版社コモンズ代表)、田中滋(PARC事務局)
企画&司会:中野佳裕(ICU社会科学研究所
共催:NPO法人・アジア太平洋資料センター









第4回・PARCニューエコノミクス研究会「社会的企業とは何か」(10月5日)

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PARCニューエコノミクス研究会では、下記の日程で第4回研究会を行います。今回のテーマは社会的企業について。社会的企業とは何か、国ごとにどのような制度的・実践的特徴があるのかを検討していきます。報告者は立教大学コミュニティ福祉学部の藤井敦史さんです。


参加申し込みはPARCのホームページにて可能です。


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PARCニューエコノミクス研究会 第4回

社会的企業とは何か

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日時:2015年10月5日(月)、19:00-21:00

場所:アジア太平洋資料センター(PARC) 2階

報告者:藤井敦史 (立教大学コミュニティ福祉学部、PARC理事)

司会&コメント:中野佳裕 (国際基督教大学社会科学研究所、PARC自由学校講師)


参加費: 

一般:500円

PARC会員、2015年度自由学校受講生:無料

*当日入会・受講の申し込みを行なうこともできます。


【概要】

働くことで社会を変える、「社会的企業」はそんな職場です。 障害者、ホームレス、シングルマザー、さまざまな人が個性を発揮し合って働くことで 地域コミュニティーとも交わっていきます。 また働く人々自身が決定権を持っていることも大きな特徴です。 大きな企業で使い捨ての歯車のように生きるのではなく、自分の意志によって人とつながり、 協力して地域社会に積極的に参画していく働き方もあることを知ることで「違う未来」が見えてくるはずです。 また、「社会的企業」は日本独自の取り組みではなく、 今、海外でも注目されています。 例えば、日本以上の格差社会である韓国では、一流大学を卒業しても就職できない人も多く、若者の自殺が増加しています。 そんな韓国では「5人集まれば起業できる」などの社会的企業・社会的協同組合に関する法律や条例が作られとたことで、すでに6,000社以上が活発に活動しています。 今回はアジア~ヨーロッパのソーシャルビジネスに詳しい立教大学コミュニティ福祉学部、藤井敦史教授に、 社会的企業がどのようなネットワークや制度によって支えられているのかお聞きします。






第5回PARCニューエコノミクス研究会「連帯経済とコンヴィヴィアリズムの展望」

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NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)では、下記の日程でニューエコノミクス研究会を開催します。今回は、ヨーロッパ国際会議参加報告として、現地における連帯経済や共生(コンヴィヴィアリティ)をめぐる議論の最前線を紹介します。


詳細・申し込みはPARCホームページまで。


PARCニューエコノミクス研究会 第5

連帯経済とコンヴィヴィアリズムの展望:ヨーロッパ国際会議参加報告

日時:20151214日(月)、1830分~21

場所:アジア太平洋資料センター(PARC)、2F

報告者:田中滋(PARC事務局)

   :中野佳裕(国際基督教大学社会科学研究所、PARC自由学校講師)

今年秋に、ニューエコノミクスに関する二つの国際会議がヨーロッパで行なわれました。一つはドイツのベルリンで行なわれた連帯経済に関する国際会議、もう一つはフランスのレンヌで開催されたコンヴィヴィアリズムに関する国際会議です。前者では連帯経済の現状と可能性、および国際的なネットワーク化の展望について、後者では分かち合いの社会の理論的・実践的展望について活発な議論が行なわれました。経済・金融危機や多文化共生・社会的結合の理念の危機など、重層的な構造的問題を抱えるヨーロッパで、経済の民主化のための戦略と社会発展の新たな展望が市民社会主導で議論された意義は大きいといえるでしょう。当研究会では、これらの会議に出席された田中滋さんと中野佳裕さんに、それぞれが参加した会議の内容を報告してもらいます。

声明文「民主主義の中で生きることの意味とは?」のご紹介

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ここ数週間、ベイルート、パリ、マリ、チュニスで起こっている同時多発テロ事件を受けて、欧州、北米、ラテンアメリカ、北アフリカの研究者たちと共同声明を発表しました。 「民主主義の中で生きることの意味とは?~テロの脅威に直面して」(Vivre en démocratie après attentats/ What it means to live in democracy: Facing the threat of terrorism)と題されたこの文書は、ベルギーのルーヴァン・カトリック大学の研究者マチウ・ド・ナントゥイユたちを中心に作成され、彼らの研究仲間であるジャン=ルイ・ラヴィル、ドミニク・メダ、ボアベンチュラ・ソウサ・サントス、ナンシー・フレイザー、アルベルト・アコスタ、アルトゥロ・エスコバルたちによって署名されました。


フランス語版、英語版はルーヴァン・カトリック大学の公式サイトに掲載されています。また、フランス語版の全文は、12月21日付の仏リベラシオン紙(ウェブ)、12月22日付のベルギーのル・ソワール紙(ウェブ)にも掲載されました。スペイン語版は、ウェブ新聞 palabras al margenに掲載されています。



フランス語版:http://www.uclouvain.be/621048.html


英語版: http://www.uclouvain.be/621049.html


スペイン語版: http://palabrasalmargen.com/index.php/articulos/internacional/item/vivir-en-democracia?category_id=139


内容は、ヨーロッパにおける国際的な連帯を強めると共に、近代民主主義の文法を振り返り、再検討していく必要性を主張しています。また、中東へ空爆を行なうフランス政府の政策態度を非難し、民主主義的な熟議の深化の必要性を訴えています。


今回の事件に関して、リベラル左派の立場からもこのような多様な言論が創られていることを知る手がかりになれば幸いです。




シンポジウム「共生主義(コンヴィヴィアリズム)と平和」(2016年1月22日)

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1月22日(金)に、明治学院大学白金キャンパスで下記のシンポジウムを開催します。皆様のご参加をお待ち申し上げます。


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共生主義と平和ーレンヌ共生主義大会の成果を踏まえて

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先進諸国が低成長、ポスト成長の時代に入り、経済成長時代の拡大、自然と人間支配の経済主義思考を改めるべく、「脱成長」が唱えられてすでに十数年。現在世界では、立ち行かなくなった成長、資本の強蓄積を継続しようと、帝国的介入、マネー経済、資源の収奪的開発が横行し、紛争、戦争、テロの悪循環が拡大して人びとの平和が損なわれている。日本の日米軍事同盟強化の安保法制、バブルと債務悪化を導く大企業主導型のアベノミクスはその表現である。こうした時代に、脱成長時代の経済社会のあり方を真剣に構想すべく、フランスでは共生主義(コンヴィヴィアリスム)が唱えられ、昨年10月、レンヌ市で「共生主義研究大会」が持たれた。共生主義は一つには、友愛と連帯(絆)による人間社会の建て直しと
人間・自然間のより調和的な暮らし方の再建、他方ではそのための経済優先主義からの脱却と共生文化の形成を目指す。本シンポジウムでは、レンヌ大会に出席した二人の研究者が、レンヌ大会で見たフランス、ヨーロッパの脱成長、社会的経済・連帯経済・共生主義の現状と今後の展望について報告し、参加者の皆さんと討論することにしたい。

日時 2016年1月22日(金)午後3時半(3時開場)~5時半
場所 明治学院大学白金校舎本館10F大会議場 (事前申し込み、参加費不要)



プログラム:
司会と発題: 西川 潤(早稲田大学名誉教授)「共生主義とは何か?」



報告: 

勝俣 誠(明治学院大学名誉教授)「脱成長から共生主義へー『農の営み』を手掛かりにして」
中野佳裕(国際基督教大学社会科学研究所助手・研究員)「共生主義の現状と展望」

討論




お問い合わせ:お問い合わせ
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■TEL:03-5421-5652  ■FAX:03-5421-5653
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http://www.meijigakuin.ac.jp/‾prime/
■E-MAIL:
prime@prime.meijigakuin.ac.jp

PARCニューエコノミクス研究会第6回「アズワンコミュニティ鈴鹿を訪ねて」

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PARCニューエコノミクス研究会は、下記の日程で第6回研究会を開催します。2016年は日本におけるオルタナティブな経済活動を理論と実践の双方から検討してみたいと思います。その第一弾として、今回は、小生が担当する2015年度PARC自由学校連続ゼミ「〈新しい経済学〉と〈豊かさ〉を学ぶ」(通称:中野ゼミ)の受講生から、アズワンコミュニティ鈴鹿の調査報告を発表していただきます。アズワンコミュニティ鈴鹿は、近年、トランジションタウン運動も取り入れた、相互扶助のユニークなコミュニティ経済作りを行なっており、私のゼミでもゲスト講師を交えて勉強させてもらいました。


この研究会では、研究者だけが研究報告のイニシアチブを握るのではなく、PARC自由学校受講生や研究会に参加する市民の方々からもトピックを提示してもらい、市民自らが研究調査を磨く場にしていけたらと思っています。


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PARCニューエコノミクス研究会第6回

「アズワンコミュニティ鈴鹿」を訪ねて

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日時:2016年2月15日(月):19時~21時

場所:アジア太平洋資料センター2F

報告:内田 淳 (PARC自由学校「新しい経済学と豊かさを学ぶ」ゼミ受講生)

司会&コメント: 中野佳裕 (国際基督教大学社会科学研究所、PARC自由学校講師)


申し込み&詳細は、下記のホームページまで。

http://www.parc-jp.org/freeschool/event/160215.html



【概要】

新しいコミュニティや社会を望む人たちの間で関心を集めている「アズワンコ ミュニティ鈴鹿」(以下、アズワン鈴鹿)について報告します。アズワン鈴鹿は、10年以上にわたり活動しているコミュニティで、他のいくつ かのコミュニティに大きな影響を与えています。また、私がアズワン鈴鹿にコン タクトした経験から言っても、通常の組織づくりの常識から見てかなり特殊で大 変ユニークなコミュニティと言えると思います。アズワン鈴鹿のホームページにはこのように書かれています。<義務や責任・法 律や罰則などに人が縛られるのでなく、一人一人がその人らしい暮らし・生き方 が出来るように営むコミュニティ><「やさしい社会」の試み>。本発表では、 このような理想がどれだけ実現されているのか、また、どのような方法で理想に 到達しようとしているのか、訪問した経験などに基づいてその実際について発表して頂きます。


ウェブ研究室を立ち上げました。

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このたび、当ブログとは別にウェブ研究室を立ち上げました。自分の研究関心や社会活動が多岐にわたるようになったため、それらを視覚的に統合する必要が出てきたためです。あとは大学に研究室が存在しないため、自分の活動を安定的かつ継続的にプレゼンテーションできる機能性のある媒体を何らかの形で作っておきたい、という思いもありました。

ウェブ研究室の名前は「Les temps post-capitalistes ポスト資本主義の時代」です。これまで研究してきた脱成長、連帯経済、そのた様々なオルタナティブな経済・社会理論を、ポスト資本主義世界を描く要素として包括的に検討していきたい、という思いが込められています。また、私の名前をあくまでサブタイトルとして使用することで、「ポスト資本主義」というテーマそのものに関心を持っていただきたい、という願いも込められています。

ウェブ研究室のアドレスは下記のとおりです。

http://postcapitalism.jp/index/

今後はウェブ研究室で現在取り組んでいる研究トピックのキーワードをマッピングしたり、出版物の紹介などをしていく予定です。このブログでは、PARCニューエコノミクス研究会や国内外の脱成長関連のシンポジウムの案内などを紹介していきたいと思います。

連続ゼミ「ローカル・コモンズを創る!」(PARC自由学校2016年度)

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NPO法人アジア太平洋資料センターが主宰するPARC自由学校の2016年度講座のパンフレットがウェブで公開されました。


2年前から私は、「〈新しい経済学〉と〈豊かさ〉を学ぶ」という連続ゼミを担当しています。2016年度は、「ローカル・コモンズを創る!」というゼミを担当することになりました。


2008年の金融危機後、新しいコモンズ論が世界各地で展開されています。脱成長や連帯経済などのオルタナティブな社会理論も、現在、コモンズの再生へ向けた新しい議論を展開しています。


2016年度は、大学の講義やPARC自由学校でも、「コモンズの再生」というテーマの下で、これまで取り組んできた研究成果を統合させつつ、新しい社会哲学や理論も吸収していきたいと考えています。


以下に連続ゼミの概要を紹介しておきます。 より詳しい情報は、PARC自由学校のサイトをご覧ください。


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PARC自由学校 2016年度講座 

連続ゼミ: 「ローカル・コモンズを作る!」

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2008年の米国発金融危機以降、世界各地でコモンズの再創造を目指すオルタナティブな地域づくりが広がっています。この講座は、新しいコモンズ論とその実践例を、特に都市近郊における「ローカル・コモンズの創出」という視点から学んでいくゼミナールです。座学では、世界の都市部や都市近郊で行われているローカル・コモンズ創出の実践とその背景にある理論や考え方を、文献資料などを通して学びます。フィールド・スタディーでは、関東近辺の都市部や地方の小規模自治体におけるコモンズ再創造の実践例を実地に学んでいきます。PARCニューエコノミクス研究会とも連動しながら、世界最先端の議論を紹介していきます。

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講師紹介

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l 講師&コーディネーター: 中野佳裕 (明治学院大学国際平和研究所研究員)

明治学院大学国際平和研究所研究員、国際基督教大学教養学部非常勤講師。専門は社会発展思想、平和学。近年、脱成長や連帯経済の理論的研究を行っている。


l 共著:21世紀における左派の再発明』(スペイン語)CLACSO 2014 /『脱成長の道─分かち合いの社会を創る』コモンズ 2011

l 翻訳書:セルジュ・ラトゥーシュ著『〈脱成長〉は、世界を変えられるか? 贈与・幸福・自律の新たな社会へ』作品社 2013 / 同著『経済成長なき社会発展は可能か???〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学』作品社 2010 / ジャン=ルイ・ラヴィル著『連帯経済 その国際的射程』生活書院 2012 など多数。

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プログラム

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1. <5/28>グローバル化時代のコモンズ論―生活空間の[リ・デザイン]と新しいネットワーク作りへ

中野佳裕(明治学院大学国際平和研究所 研究員)


2. <6/18>都市のコモンズをつくる―関係性を豊かにする都市空間の創造へ

中野佳裕(明治学院大学国際平和研究所 研究員)


3. <7/9>「みんなの幸せ」をつくる経済―イタリアの市民的経済論の提案

中野佳裕(明治学院大学国際平和研究所 研究員)


4. <7/30>減速する暮らし・仕事・地域 ―イタリアの協同組合&スローであることの価値を重視する地域の取り組みに学ぶ

田中夏子(都留文科大学等 非常勤教員)


5. <8/27() - 8/28()>【長野県木曽町を訪れる 12日合宿】(フィールド・スタディ1)スローから、自治・ディーセントな暮らしを切り拓く、日本の中山間地域の取り組み

田中夏子(都留文科大学等 非常勤教員)


6. <10/1 10:00-14:00(予定)>【埼玉県さいたま市を訪ねる】(フィールド・スタディ2)「見沼田んぼ福祉農園」日本の都市農業の見学―農の営みと社会的包摂

猪瀬浩平(明治学院大学教養教育センター 准教授)

大江正章(コモンズ代表/PARC共同代表


7. <10/17>ローカル・コモンズと社会的企業―ヨーロッパと日本の事例から

藤井敦史(立教大学コミュニティ福祉学部 教授/PARC理事)


8. <11/3(木・祝)>【東京都荒川区を訪ねる】(フィールド・スタディ3)「尾久ふれあい館」・「峡田ふれあい館」草の根のコミュニティに学ぶコモンズの精神

高成田 健(ワーカーズ・コープ 東京東部事業 本部長)

藤井敦史(立教大学コミュニティ福祉学部 教授/PARC理事)


9. <11/19>振り返り&グループ・ワーク―わたしたちに何ができるか?

中野佳裕(明治学院大学国際平和研究所 研究員)

講座全体を振り返り、日本の都市社会に暮らす私たちが、生活者として都市のコモンズの創造にむけて何ができるのかを、グループワークを通じて考えていきます。



新刊書『21世紀の左派』フランス語版の刊行。

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フランスの出版社Bord de l’eau社から、共著『21世紀の左派 北と南の対話』(ジャン=ルイ・ラヴィル、ホセ・ルイス・コラッジオ編)が出版されました。

2014年に刊行されたラテンアメリカ版(スペイン語)に続く作品です。本書では、4大陸から28名の研究者が、連帯経済、ラディカル・デモクラシー、新しい豊かさ指標作成、ポスト開発、脱成長など、それぞれの研究分野から左派政治の理念・理論・実践の再構築を提案しています。



主な執筆者: Alberto Acosta, Geneviève Azam, Atilio Boron, Fabienne Brugère, Arturo Escobar, Nancy Fraser, Florence Jany-Catrice, Ernesto Laclau, Yoshihiro Nakano, Mattheiu de Nanteuil, Tonino Perna, Boaventura de Sousa Santos, etc.

本書の日本語特別編集版は、現在小生の手で制作が進められています。日本語版には、欧米やラテンアメリカの著者の論文をセレクトしたうえで、新たに日本人著者の論文が数本追加される予定です。

なお、3月25日付のルモンド紙別冊Le Livreに、本書に関するジャン=ルイ・ラヴィルのインタビューも掲載されました。
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